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獣医さんのコラム

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「VMAT」を知っていますか?

「VMAT」を知っていますか?

VMATとは 

上記でも述べましたが、Veterinary Medicine Assistance Teamの略です。

 人医療で災害時に派遣される「DMAT」のように、災害時に被災した動物を救うために派遣される獣医療チームのことです。 

2011年に発生した「東日本大震災」がきっかけとなり設立されました。 まだ全国的に知られているものではありませんが、日本全国の獣医師会が主体となって設立しており、福岡で始めて設立されてから、群馬、大阪、沖縄、東京などで活動が普及しています。 

構成としては、 

  • 獣医師 
  • 愛玩動物看護師 
  • 動物トレーナー 

など4-5名ほどが1チームとなって活動します。 

 

どんな活動をしているのか 

まずはやはり人命が優先であるということは忘れてはいけません。災害発生から72時間、つまり人命救助優先の時間は被災地に入ることができません。 

実際の活動としては、 

  • 共通感染症蔓延防止 
  • 避難している動物の診察 
  • 災害救助犬のサポート 
  • シェルターの管理 
  • 飼い主さんからの相談 

などを行っています。 

 

VMATになるためには 

各獣医師会で 

  • 講習会への参加:災害についてなどの講義 
  • 実習:救急救命や防災シュミレーションの実習 
  • 認定試験 

この試験に合格することで所属獣医師会からメンバーとして認定を受けることができます。

 

 わたしたちにできること

 私たちの力では、自然が起こすことを私たちは予知することも防ぐことも残念ながらできません。 豊かできれいな国ではありますが、特に日本は地震をはじめとした自然災害が多い国です。

 もちろん賛否両論ありますが、現代ペットは家族の一員です。 

このような不測の事態に気づくのは人だけではありません。またペットたちが傷ついた飼い主さんの希望になることもあります。 

実際、東日本大震災で筆者の母親は被災しましたが、その際の避難所でわんちゃんをギュッと大事そうに抱きしめていた方を見て、ペットたちが心の支えになるんだととても胸を打たれたそうです。 

私たちができることは少ないかもしれません。 しかし、 

  • 狂犬病などの予防接種をきちんとする 
  • リードにならす 
  • キャリーにならす
  • ペットのごはんなど緊急事態の防災グッズを準備しておく 

など当たり前に思えることがこのようなみんなで乗り越えなければならない場合には必要になってくるのだと思います。 

 

まとめ 

テレビには報道されないところで、家族の一員である動物たちの命を守っているヒーローたちがいることを少しでも知っていただけたらと思います。 そして同時に「諦めていい命はない」ということを改めて覚えていただけたら幸いです。 どうか全国の飼い主さんと動物たちが可能な限り穏やかな時間を過ごせるよう願っております。 

獣医師加藤桂子

このコラムを執筆したのは

獣医師 加藤桂子
  • 【経歴】
  • 2013年 日本獣医生命科学大学卒業
    2019年 大学にて研修医
    2019年 大学院修了
    2020年 大学にて教員
    2024年 アメリカの大学にてResearch Fellow
  • 【資格】
  • ・獣医師免許(2013年取得)
    ・普通自動車免許
    ・行動心理士

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