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獣医さんのコラム

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血液検査を読んでみよう〜腎臓編〜

血液検査を読んでみよう〜腎臓編〜

腎臓の機能 

腎臓は、とても大切な臓器です。 

左右に2個あり、大きなそら豆のような形をしており、太い血管が繋がっています。 さらに、尿管という管が腎臓から出ていて、膀胱に繋がっています。 

ではどんな機能を持っているのでしょうか。

 ろ過機能 

ザルのイメージを持ってもらうといいかもしれません。 

腎臓で血液をろ過して、いらなくなったものや水分を尿に作り変えます。

 体のバランスを整える 

体にはミネラルなど必要です。 何かが偏っていたり、かけているとうまく働きません。 

そのバランスの調整を腎臓はしてくれているのです。 

血圧を保つ 

腎臓は血圧の変化に敏感で、血圧を一定に保つように調整をしてくれています。 

血液をつくる 

腎臓から血液の主成分である赤血球をつくらせるホルモンが出ます。 なので、腎臓病が進行してくると、このホルモンがうまく作れないので、貧血になってしまいます。

 一見貧血と腎臓病院は関係なさそうですが、実は繋がっているのです。

 

 他にも細かい腎臓の機能はありますが、大きくはこのような働きをすることで、腎臓は体を守ってくれています。 

 

腎臓の評価項目 

腎臓に関係する血液検査の項目を考えてみましょう! 

BUN(尿素窒素 blood urea nitrogen)

BUNはタンパク質が体の中で代謝されて(使われて)できた老廃物のことです。 

普通はいらないものなので腎臓から排出されるのですが、もし腎臓のろ過機能がうまく働かない場合には、ろ過できず外に出すことができないので、血液中に増えていってしまうのです。 

そのためBUNが高いということは腎臓病の可能性があるということです。 

もちろんBUNが高くなる場合は、腎臓病だけではなく、タンパク質をいっぱいとった、脱水している、消化管などから出血しているなどの理由もあるのでこれだけで腎臓が悪いと判断するのではなく、症状や他の項目も含めて判断します。 

クレアチニン(Cre) 

クレアチニンは筋肉を動かすエネルギーの老廃物(燃えかすのようなイメージを持っていただくといいかもしれません)です。 

BUNと一緒で腎臓で排出されます。 なので、腎臓の機能が落ちるとうまく排泄されずに高くなってしまいます。 そのため、腎臓を評価する項目の一つになります。 

ただ注意しなければいけないのは、筋肉とも関係しているため、腎臓が悪くても筋肉が少ないとあがってこないことがあります。

 逆に腎臓が悪くなくても筋肉質の子では高くなることがあります。 

なのでこの数値だけで判断することはありません。 

赤血球

 これは上記でも述べたように、腎臓から赤血球を作るホルモンがでているため、腎臓病が進行してくるとこのホルモンがうまく働かず赤血球が作られなくなってしまいます。 そのため「貧血」という症状も出てきます。 

もちろん赤血球が低いからといって腎臓病と考えてはいけません。 

 

まとめ 

大切なことはここで述べた項目だけで腎臓病と早急に判断してはいけません。 

獣医さんは血液検査だけでなく、その子の状態や体調、他の検査から総合的にみて診断をします。 なので、勝手な判断などはしないように気を付けましょう。 

しかしこれらの項目を知ることで、獣医さんからのお話をより理解することができるようになるのではないでしょうか。

 何かお役に立てれば幸いです!

獣医師加藤桂子

このコラムを執筆したのは

獣医師 加藤桂子
  • 【経歴】
  • 2013年 日本獣医生命科学大学卒業
    2019年 大学にて研修医
    2019年 大学院修了
    2020年 大学にて教員
    2024年 アメリカの大学にてResearch Fellow
  • 【資格】
  • ・獣医師免許(2013年取得)
    ・普通自動車免許
    ・行動心理士

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